ウイルスバスター2011が重いのは
「ウイルスバスター2011が重いのは、もしかしたら…」
パソコンに詳しい方ならとっくにご存知のことで、きっと書くほどのことじゃないんだろうけど、自分用にメモ。
パソコンに詳しい方ならとっくにご存知のことで、きっと書くほどのことじゃないんだろうけど、自分用にメモ。
現在会社で使ってる Windows 機は、火曜日の昼休みにウイルスバスターの予約検索(クイック検索)を実行するように設定してあります。
それが、ウイルスバスター2011クラウドにバージョンアップ後、昼休み中の1時間でクイック検索が終わらないということが顕著になりました。

↑「ウイルスバスター2011クラウド」検索中の画面
そして先日総合検索を行ったところ、残業が済んでも総合検索が終わりません。
パソコンをつけっぱなしにして帰宅し、翌日の昼にようやく終了。
結局丸一日かかってしまいました。
「とりあえず一時停止して、他のアプリケーションを終了してから再開しよう」
と思い、あたふたと「一時停止」ボタンをポチポチクリックしたものの、既に GUI 自体の反応が重く、なかなか停止してくれない。
それだけでなく、マウスカーソルの反応自体がカクカクで、他の操作すらまともにできない状態。
どうにか Process Explorer を起動して CPU 使用率をチェックしてみたところ、検索中に実行されているプロセス「uiWinMgr.exe」(Trend Micro Client Main Console、アップデートやメイン画面も同じプロセス。以降「このプロセス」と呼びます。)の CPU 使用率が 90%前後と異常に高い。
![Main Console [Visible] -> CPU Busy (preview by Process Explorer) Main Console [Visible] -> CPU Busy (preview by Process Explorer)](https://blog-imgs-43-origin.fc2.com/1/9/g/19golb/tmc_busy.jpg)
↑Process Explorer で CPU 使用率を表示したところ。
このプロセスに BES を使って制限をかけてみましたが、その制限をあっけなくぶち破られて 90%超の使用率に到達してしまうので、手の打ちようがありません。
昼の休憩前に片づけておきたい仕事が進まないので、このプロセスを Process Explorer で強制中断(Suspend)しました。
※強制終了(Kill Process)ではない。
他のアプリケーションも終了して休憩。戻ったら再開しよう…。
30分後、離席から戻り、Process Explorer でこのプロセスを再開(Resume)した瞬間、いきなり総合検索が終了した旨のメッセージ。

↑「ウイルスバスター2011クラウド」検索終了の通知画面
…CPU を停止させたせいで検索スキップしたとか?
…てか、またやりなおし!?
勘弁してほしい…。
引き続き、あれこれチェックを繰り返すうちに、おかしなことに気がつきました。
他のプログラムやエクスプローラのウインドウ等で GUI が隠れたときだけ、このプロセスの CPU 使用率が著しく低下するのです。
以下は Process Explorer による比較。一目瞭然でした。
![Main Console [Visible] -> CPU Busy (preview by Process Explorer) Main Console [Visible] -> CPU Busy (preview by Process Explorer)](https://blog-imgs-43-origin.fc2.com/1/9/g/19golb/tmc_busy.jpg)
↑GUI が可視状態のとき。90%超え。
![Main Console [Invisible] -> CPU Idle (preview by Process Explorer) Main Console [Invisible] -> CPU Idle (preview by Process Explorer)](https://blog-imgs-43-origin.fc2.com/1/9/g/19golb/tmc_idle.jpg)
↑GUI を他のウインドウで隠したとき。10%未満。
「可視状態」というのは GUI ウインドウが画面上に見えている状態のことで、GUI が非アクティブでも見えてさえいれば常時 CPU 使用率が 90%前後に達します。
また、別ウインドウなどで視覚的に「隠し」てしまうだけでも CPU 使用率が著しく低下しますが、GUI を最小化することができれば、さらに効果が上がりました。
(CPU 使用率が 1~2%程度まで下がる)
※最小化は、Process Explorer から「Minimize(最小化)」を実行しました。
本来は GUI 左下の「非表示」ボタンが最小化の役割を果たすはずだと思われますが、既にウイルスバスター自体が操作できなくなるほど動作が重くなっており、ボタンが反応しません。
その後、総合検索とクイック検索を GUI 最小化の状態で試したところ、総合検索は 2 時間強、クイック検索はなんと数分で完了してしまいました。
※恥ずかしいのであんまり晒したくはないのですが、ハードディスクの使用領域/容量は、C ドライブが約 14/16 GB、D ドライブが約 19/21 GB です。総合検索時間の参考として…。
ちなみに、検索の進行状況の画面の他に、

↑「ウイルスバスター2011クラウド」アップデート画面

↑「ウイルスバスター2011クラウド」メイン画面
これらの画面でも同じ現象が起こりました。すべて半透明の GUI なので、透過 GUI の描画で CPU を食い潰してるのはほぼ間違いなさそうです。
ただ、もう1台ある新しいほうの WinXP Pro SP3 では現象が発生せず、また自宅の PC(Vista Home)でも発生しませんでした。
↓参考までに XP のほうのマシンスペック。
古いマシン(重いほう) | 新しいマシン(速いほう) | |
---|---|---|
OS | MS Windows XP Professional 32-bit SP3 | |
CPU | Intel Pen4 Northwood 0.13um | Intel Pen4 Prescott 90nm |
メモリ | 768MB SDRAM@132MHz(3-3-3-6) | 1.0GB Dual-Channel DDR@166MHz(2.5-3-3-7) |
M/B | FUJITSU FM107AA(Socket478) | Dell 0WF887(Microprocessor) |
G/B | CV921X@1600x1200 64MB Radeon7500(ATI) | DELL E196FP@1280x1024 Intel 82865G Graphics Controller |
HDD | 39.1GB WD400EB-11CPF0(PATA) | 156GB WD1600JB-75GVC0 (PATA) |
Audio | SoundMAX Integrated Digital Audio | |
DirectX | ver.9.0c(4.09.0000.0904) |
OS の問題だけでなく、ハードのスペックが低いマシンにも優しくない設計なのかもしれませんね。
というわけで、今までは「ウイルスバスター2011遅い、遅い」と進行状況を表示させ、一向に進まないプログレスバーを見てイライラしてましたが、それは逆効果だということも分かったので、今後は少しマシになりそう、という話でした。
使用したツール
- Process Explorer
Microsoft でダウンロードができる、タスクマネージャーの高機能版ツール。
タスクマネージャーでできる操作の他に、プロセスのツリー表示・プロセス毎の再起動・プロセスを終了せずに CPU を中断/再開などが可能。 - BES(Battle Encoder Shirase)
プロセス毎の CPU 使用率を制限してくれるソフト。
1%単位で最大3プロセスまで、うち1プロセスは再起動に対応できる「監視モード」で制限をかけることもできます。 - Speccy
XP までなら Microsoft の「システム チェック ツール for PC ゲーム」ってツールが(ゲーム用だけど)あるんだけど、CPU・メモリ・グラボ…とデバイス毎にタブを切り替える必要がある(一覧表示されない)ので若干使い勝手が悪いうえ、Vista 以降はサポートしていない(自宅のパソコンが Vista)し、dxdiag でも確認はできるけど、保存したテキストがこれまた見辛い(ワガママ)ので、代わりのシステム情報表示ツールを探していたら、「CCleaner」でお世話になってる Piriform さんのところにシステム情報ツールがありました。灯台下暗し。
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